HOME>他の検査じゃダメ?
他の検査じゃダメ?
Aさん(50歳)の場合

近所の先生は胃薬を処方し、同時に胃カメラをすすめてくれました。胃薬を飲んだところ症状はすぐによくなりました。
Aさんにしてみればおそらくストレスによる胃炎だったように思えますし、このまま薬でよくなったのならこのままで終わりにして内視鏡は受けたくないのが本音です。
Aさんは毎年会社の検診で胃のバリウム検査を受けていますが今まで異常を指摘されたことはありません。
Aさんはできるなら内視鏡はやめて血液検査かバリウム検査で済ましたいと思います。
さて、Aさんは内視鏡を受けるべきでしょうか?

薬でよくなったからよいか?…最近の胃潰瘍の薬は強力に胃酸を抑制します。そのた胃がんでも症状がよくなります。潰瘍の薬でよくなったから・・・胃がんでないとはいえません。
バリウム検査の再検は?…バリウムにはどうしても死角があるため,バリウムで「異常無し」となっても本当に異常無しなのか不安が残ります。またバリウムで病気が見つかった場合,その病気が良性のものであることを確認するため(細胞検査をするため)改めて内視鏡が必要になります。
つまりバリウム検査が最終検査になることはありません。
最近の医師がバリウム検査をあまり勧めないのはこのような事情からです。
つまりバリウム検査が最終検査になることはありません。
最近の医師がバリウム検査をあまり勧めないのはこのような事情からです。
血液検査ですませないか?…血液によってがんを調べる検査を腫瘍マーカーといいます。しかし残念ながら腫瘍マーカーは進行がんにならないと異常にならないことが多く早期がんの発見には役にたちません。
胃潰瘍でも内視鏡が有用?…内視鏡で潰瘍の程度を調べたり、ピロリ菌がいないか調べたり,細胞検査をしたりできます。
このような点から医師は「ストレス性の潰瘍かもしれないが・・・内視鏡が望ましい」と判断します。
Bさん(55歳)の場合

あわててBさんは近所の医師をおとずれて便潜血検査を2回やり直しました。
すると今度は2回とも陰性でした。実はBさんは痔を患っていました。
Bさんとしてみれば一回だけ陽性になったのはたまたま痔から出血のように思えます。
大腸の検査は大変だと聞いたことがあるのであまり乗り気でありません。
Bさんは大腸の検査を受けたほうがよいのでしょうか?
血液検査ではだめなのでしょうか?
バリウム検査ですますべきでしょうか?
血液検査ではだめなのでしょうか?
バリウム検査ですますべきでしょうか?

3回のうち一回しか陽性でないが?…たとえ大腸がんがあったとしても持続的に出血することはまれで,時々しか出血しないことが多いのです。よって,2回陰性だからと大腸がんを否定することはできません。これは厚生省のガイドラインでも強調されています。
便潜血陽性は痔のせい?…この可能性は高いです。しかし,痔はきわめてありふれた病気(日本人の3人に一人は痔持ちです)であるため,痔があるからといって便潜血検査を無視すると大腸がんの発見ができなくなってしまいます。そのため、専門医は痔のある場合でも大腸の検査を勧めます。
便潜血反応の落とし穴があります。便潜血反応は大腸内腔に対して盛り上がるタイプの病変、いわゆるポリープ状の病変に便がぶつかる事によって生じるわずかな出血を検出するものです。近年、大腸がんの原因として陥凹型病変といって大腸内腔に対して凹んだ病変が重視されています。陥凹する病変(早期癌)に対し便潜血反応は無力です。癌年齢に達した方は便潜血反応の結果によらず、検査を受けるべきと言われています。
血液検査ではだめ?…胃の場合と同様,残念ながら大腸がん早期発見に役に立つ腫瘍マーカーはありません。
大腸の検査は大変?…これは理由は二つあります。大腸検査は胃と異なり下剤でお腹の中を空っぽにしなければなりません。2番目の理由は検査にともなう苦痛です。これは検査をおこなう医師の技術によって大きく差があります。
バリウム検査(レントゲン検査)ではだめ?…大腸は曲がりくねっているため,重なりが多く,バリウム検査の死角が多いでのす。また平坦な大腸癌はバリウムでは見つけ難いという弱点があります。

ご質問等お気軽にご相談下さい。





